私からあなたへ

小さな花のような控えめな贈り物

月のひと

 

 

「月のひと」と呼ぶ彼の存在

そんな月のひと、との出会いについてここに残したいと思う。何度もあの時の気持ちをカタチに残したい、と思いながら月日が流れてしまって。

だから今日はちょっと特別。

ううん、うっんとたっぷり特別に。時間をかけて

 

 

 

今から6年前、2014年8月。

暑い太陽が登る日に映画館行っていて。気になる映画があるんです、って後輩に誘われて。なんて、そんな日常の中で逢った。

 

 

大きなスクリーンに、大きく広い背中が私の視界に入ってきて聞こえてくる心地の良い声、立ち振る舞い、表情、映る景色、作品全ての虜になった。映画の中に、生きている「春山」と呼ばれる少年が映るたび唾をゴクリと飲み込んだことを、今でもはっきり覚えている。

 

映画「ホットロード

 

映画のエンドロールを終えて映画館の照明がじんわりと明るくなってから、家に帰宅して数日を過ごしていても、頭から離れなかった。離してくれなかった。余韻というか、今もどこかで彼らが生きている、暮らしている、ような不思議な感覚に溺れて。

映画「ホットロード」が大好きで大切でかけがえのない、忘れられない作品になった。

 

 

これが奇跡のような大切な月のひと、との出会いのスタート。

 

 

それから月日が過ぎて、臣さんが表現者という世界の中で、ボーカリストであること知った、と同時に。

ホットロード」春山洋志を演じたことが、

はじめての俳優としての活躍である、ということ。

驚きを隠さなかった、堂々とした立ち振る舞い、演技から計り知れないほどの努力が垣間見えて苦しいほど、に苦しかった、

 

「歌に返せると思います」

そう原作者の方、監督からの、作品への愛や映画にかける想いや声に答えるかのように。

心に決めた彼の言葉から大きな意思を感じて。

 

 

表現者として作品、主題歌、現場を一つ一つ自分の中で噛み砕き、理解をするためにかける日々が時間が、愛おしくも輝かしい。

 

 

そう思う感じ取ることができるだけでも嬉しかった。

しかしその出来事が確信に変わる瞬間が訪れては、離さなかった。

 

三代目jsoul brothers ボーカル 登坂広臣としてではなく、HIROOMI TOSAKAソロとしてのライブ。

 

今から3年前、2018年8月。ツアー初日、長野。

FULL MOON LIVE TOUR2018でのこと。

今思い出すだけで、映像を見返すだけで臣さんの人間味、優しさ、愛。いつも私が感じる臣さんの良さが全て溢れている、詰まっているライブの映像に。今にも溢れ出しそうになる涙でさえも、とても愛おしく恋しい。

 

 

 

そのライブで、ある映画の話を持ち出して言葉を続いて。「僕にとって、大切な作品です。」そう言い流れ出す音楽に、胸がざわついて。

 

 

OH MY LITTLE GIRL

 

 

伝えてくれた言葉から、とても大切に愛を持っていること、臣さん自身もが大切にしているからこそ、大切だからこそ、歌えずにいたこと。その感情や起こりうる全てを。

「今回は僕の音楽人生を少し振り返ろうと思います」と言いながら選んでくれた曲たちが。なによりも嬉しかった。幸せだった。一緒に振り返り、同じ空間で大切な作品に寄り添った曲を耳にできて、直接臣さんからの言葉で、大切を知ることができてなによりも、嬉しかったんだ。

 

 

幸せな出来事が起きた、また3年後の2021年。

ある番組に、臣さんがゲストとして出ていて。「あなたが影響を受けたアーティストは誰ですか?」という問いに。世代の歌姫たちをも、あげている中で、尾崎豊さんです。と答えていて。

 

ホットロードの主題歌「OH MY LITTLE GIRL」で、より尾崎さんの人生や音楽に触れたことで、臣さんの中での伝えたい想いや、音楽をするべき意味、捉え方。そんな一つ一つが大きく変わった、と話してくれて。

 

大きな決断をした、2014年での俳優という表現者としての扉をひとつ、開けたら。

またひとつ、素敵な巡り合わせがあって。

きっと、一つ一つに紳士に丁寧に向き合う、臣さんだからこそ、ひとつひとつ答えが見えていき、分かったことなのかなあ、なんて思ってたりして、嬉しかった。

本当に素敵で、出会えて幸せだなあと改めて思った。

 

 

今、彼がこうして表現者として自分とは何者なのかを問いながらも音楽という表現でそれを、私たちに伝えてくれるツールがあること。

そんな時代に共に生きられていること。なによりも幸せで温かいことだと思う日々。

 

 

そして少し長くなるけど、もう少しだけ、聞いてね。

 

 

 

 

またも、彼からもらった「love letter」と名付けられた一曲の音楽。

デビューをしてから10年が経った2020年11月10日のデビュー日に届いたプレゼント。

まるで、全ての私たちのことを、わかっているよ、と言わんばかりの歌詞や優しく包み込んでくれる温かい声に。何度も何度も、癒されて、救われた。

温かいひかりが、差しては照らしてくれるそんなふうに思える。たとえ雨の日や曇りの日、太陽が出ていなくても、月が照らされてなくても。ちゃんとちゃんと、伝わってるんだなあ、伝えたいなあ、そう思うもので。

幸せで幸せで、愛おしいの一言に尽きた。

 

 

ありがとう、出会ってくれて。出会う運命で。

 

 

そしてね、

臣さんを好きになったことで出会った愛する友が。同じように好き、を夢見ては語り合える励まし合える仲間ができて。

なんて幸せなんだろう、と。

そんなふうに思える人にも出会えました。

ありがとう。ほんとうに、ありがとう。

 

いつもだいすきです、この気持ちがいつか伝えられる日が来ることを信じて、同じ空間で共に笑える日を信じて。

また会える日まで。

 

あなたの笑顔でこの先も多く溢れますように。優しい世界で、優しい笑顔でいられますように。

 

 

愛しいひと、へ。

 

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